デパートの逆襲

 長期低落傾向にコロナの追い打ちをかけられた百貨店。その中で三越伊勢丹の反転攻勢戦略が取り上げられていた(12月15日テレビ東京MS)。紹介されていたのは、年間300万円以上購入する最上位顧客だけが入場できるサロンの存在で、連日行列ができるほどの賑わいだそうだ。
 思うことは三つ。一つは、景気浮揚には富裕層の消費喚起が近道だということ。二つは、番組中インタビューを受けていた顧客が言っていた「高級品は誰から買うかが大事」。百貨店は小売業ではなくサービス業として生き残るのかということ。最後に、年間300万円もの買い物をする身分になってみたいと思う半面、30万円さえ欲しいものがないという物欲枯れを認識したということ。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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