中国恐るべし
IMFトップのゲオルギエワ専務理事が、世銀の幹部だったころ、ビジネス環境に関する国別ランキングで、中国の順位を不正に引き上げたとする外部調査結果が公表されていた。しかし、その直接的証拠がないとしていったん幕引きが図られた。ところが、まだ疑念はくすぶっているようだ(11月12日日経)。事実がないことと、証拠がないことは違う。
IMFや世銀というような国際機関の中でも最上位に君臨する機関で、このような不正が行われていた事実(があれば)の意味するところは大きい。こうした機関でさえこの調子なら、日本の政治家や役人の中にも、中国の手中に落ちている人が相応に存在すると見た方がいいのだろう。中国恐るべし。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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