差別主義者のレッテル
五輪楽曲担当の小山田という人が辞任(実質は解任だろう)した。1995年ころの音楽雑誌に掲載されたインタビュー記事が差別的であるということらしい。
いくつかひっかかるところがある。まず、15年以上前の発言についてその後謝罪や反省を表明しても、差別主義者のレッテルとしてその人は一生背負っていかなければならないのか。
差別的な発言という罪と、五輪直前の解任という罰は均衡しているのか。スピード違反は人の命を奪う可能性のある危険な罪だが、その罰を死刑にはしない。
いわゆる五輪委の身体検査が不十分との指摘もあるが、過去の発言の逐一を調査することが必要なのか、可能なのか。主催者が身体検査不十分の指摘を受けないためには、仕事を受託する人は、個人情報を自ら山ほど提出させられ、誓約書を書かされることになるのではないか。こうなると誰も引き受けなくなりそうだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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