ガバナンス地獄
今週号の東洋経済の見出しは、「ガバナンス地獄」だ。ガバナンスとは企業統治のことである。最近よく聞くESGのうちのGだ。このガバナンスを良くしようと言う取組が各企業でなされているが、同紙はこれを「地獄」と表現している。
同紙が取り上げているのは、コーポレートガバナンスコード(企業統治指針)と東証の新プライム市場(真に優良な企業だけで構成)構想だ。これらが要求する水準・基準を満たそうとすると、企業によっては、のたうち回るような事態を引き起こしかねないとして、それを「地獄」と表現している。
まあ、拙速にこれらの水準を満たそうとして「地獄」を見る必要もなく、身の丈にあった統治の仕組みを徐々に備えていけばいいのではないかと思うが。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
横地 未央
「日本版ライドシェア」って何?
最近、タクシーがなかなかつかまらないなという経験をされた方が多いのではないでしょうか。そのような中で…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…
-
2024.04.15
奈良 正哉
地方金融機関の受難は続く
相続を期に、地方に住む親から都会に住む子供世代に預金が移動している(4月14日日経参照)。金利が付…