金融教育の不必要性

 小学生に対する金融教育が報じられていた(6月15日テレビ東京MS)。金融庁や金融機関だけでなく、教育現場も積極的に取り組むそうだ。どうかと思う。
 他方、日本人の3分の1は、日本語が読めない、小学校3,4年レベルの数的思考力しかない、という調査結果もある。子供の本離れが言われて久しい。キャッシュレス決済が進み、日常生活で暗算の機会はほとんどなくなった。小学生に必要な教育は、まずは国語と算数、加えて体育や芸術ではないのか。金融教育などに時間を取られてこうした必須科目の時間が削られるようだと、将来に禍根を残すだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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