スキルマトリクス

 国内主要企業では、約4分の1がスキルマトリクスによって、取締役のスキルを公表している(4月26日日経)。各スキルは、財務会計、企業経営、法律・リスク管理、などだから、営業一筋、製造一筋といった、いわゆる社内の叩き上げ人材がこのようなスキルを身に着ける機会は限られている。
 社外取締役の比率を高めるために、取締役全体の頭数も制限されるから、もともと社内の人間が取締役になる枠は狭まっている。加えて、スキル面でもふるいにかけられると、さらにそのチャンスは少なくなってしまう。頭でっかちな社外プロ経営者に社長を任せて失敗した例は多い。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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