つみたてNISAで偏った投資

 つみたてNISAの資金流入額順位では、日本株指数投信がまず上位を占め、米国株指数投信がこれに続く。日米株の指数投信で上位5位を占める(9月25日テレビ東京MS)。日米株は、相場変動が毎日伝えられるから、投資をしている感覚を得やすいし、わかりやすいのだろう。ただ、こうした偏った投資はすぐにやめた方がいい。世界株、世界債券、その他資産に分散するべきだし、つみたてNISAにはそうした投信もある。

 かつて、上場企業に勤めて、「リスクのある投資はやらない」として、従業員持ち株会だけをやり、ローンで通勤に便利なマイホームを買った多くのサラリーマン。バブルがはじけて、勤め先が倒産して収入がなくなり、その会社の株式は紙くずになり、日本の不動産は暴落した。ただし、ローンだけは残った。こうした無自覚の偏向投資を避けなければならない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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奈良 正哉

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