泉佐野市の勝ち。だが。
ふるさと納税をめぐる泉佐野市と国との争いは、最高裁逆転で泉佐野市の勝ちとなった。規制「前」の実績を、規制に当てはめて制度対象外とするのは許されない。つまり、国の後出しじゃんけんはダメ、という判断だ。法的にはそうなのだろうが、政治的にはどうなのだろう。ふるさと納税は、自治体側から見れば返礼品を餌にした税金の奪い合いだ。同市のような大勝ち組もいれば、反対に、世田谷区のような大負け組もいる。納税者から見れば、高額所得者ほど得をする逆進的制度だ。ふるさと納税利用者も、自分は利用をしつつ、制度の正当性には首をかしげる向きは多い。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.08.08
奈良 正哉
MAGAの隠れた恩恵
トランプ大統領の看板「MAGA」は本来の成果を上げつつあるのかはわからない。しかし、世界の投資家の…
-
2025.08.07
奈良 正哉
日本の移民問題
日本人人口は調査以降最大の90万人減った。半面外国人は35万人増えた。過去の中国や朝鮮からのなし崩…
-
2025.08.06
奈良 正哉
最低賃金「過去最高」の63円上げ
2025年度の最低賃金は「過去最高」の63円上がり、全国加重平均1,118円で決着した。それでも企…
-
2025.08.05
奈良 正哉
キリン経営会議にAI役員
キリンは経営会議にAI役員を出席させる(AIを導入する)(8月4日日経)。社内外の情報を学習させて…