泉佐野市の勝ち。だが。
ふるさと納税をめぐる泉佐野市と国との争いは、最高裁逆転で泉佐野市の勝ちとなった。規制「前」の実績を、規制に当てはめて制度対象外とするのは許されない。つまり、国の後出しじゃんけんはダメ、という判断だ。法的にはそうなのだろうが、政治的にはどうなのだろう。ふるさと納税は、自治体側から見れば返礼品を餌にした税金の奪い合いだ。同市のような大勝ち組もいれば、反対に、世田谷区のような大負け組もいる。納税者から見れば、高額所得者ほど得をする逆進的制度だ。ふるさと納税利用者も、自分は利用をしつつ、制度の正当性には首をかしげる向きは多い。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.01
奈良 正哉
日本郵政トホホな株主総会
株主総会シーズンが終わって日経は複数のレビュー記事を掲載してきた。日本郵政もそのひとつだ。数々の不…
-
2025.06.30
奈良 正哉
ウナギに口を出すな
今年シラスウナギが豊漁でウナギの価格低下が見込まれている。喜ばしい。 他方、長期的には問題が発生…
-
2025.06.26
奈良 正哉
農水局でいいのでは
令和の米騒動は若きヒーローを生んだと思った。しかし、都議選を見る限りまぼろしだったようだ。一部長老…
-
2025.06.23
奈良 正哉
日大不祥事体質
笑点で一之輔さんが母校日大の不祥事体質ついてまくらを振っていた。思い出したので最近報道された重量挙…