過払い金法律事務所の破綻②
東京ミネルバ法律事務所破綻の本源的な原因はどこにあるか。過払い金請求というのはさしたる法律技術も要らないから、業務の成功のカギはいかに顧客を集めるかだ。弁護士はこれが不得意だ。勉強はできるが、一般企業に入って営業などやりたくない人が法曹を目指す傾向があるからだろう。加えて、弁護士会が、営業や広告について結構な自主規制を敷いている。ここに、「非」弁護士が手を突っ込む隙がある。弁護士の数は法曹改革で激増した。黙って座っていても弁護士に事件がやってくる時代は終わった。弁護士自身が「非」弁護士に頼らず、顧客を開拓する工夫、ビジネスチャンスを見つける工夫をしなければならない。弁護士会も、弁護士が健全な営業や広告をすることを、支援するような体質に変わっていかなければならない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.10.15
奈良 正哉
スタートアップに投資をしたいけれど
大企業がスタートアップへの投資を活発化させているという記事がある(9月25日日経)。企業は全般に金…
-
2024.10.11
奈良 正哉
東大授業料値上げ
東大が授業料を値上げする。記事によれば20年ぶりだそうだ。もやしや卵も最近は値上げをしている。 …
-
2024.10.10
奈良 正哉
中国株大反騰
中国株が大反騰した。政府の景気刺激策が好感されて、中国株アンダーウエイトが急激に巻き戻されていると…
-
2024.10.09
奈良 正哉
石破氏のブレブレ発言
石破新総裁のブレブレ発言にも市場は慣れてきたようだ。彼が何を言おうが言わなかろうが市場は反応しなく…