過払い金法律事務所の破綻②
東京ミネルバ法律事務所破綻の本源的な原因はどこにあるか。過払い金請求というのはさしたる法律技術も要らないから、業務の成功のカギはいかに顧客を集めるかだ。弁護士はこれが不得意だ。勉強はできるが、一般企業に入って営業などやりたくない人が法曹を目指す傾向があるからだろう。加えて、弁護士会が、営業や広告について結構な自主規制を敷いている。ここに、「非」弁護士が手を突っ込む隙がある。弁護士の数は法曹改革で激増した。黙って座っていても弁護士に事件がやってくる時代は終わった。弁護士自身が「非」弁護士に頼らず、顧客を開拓する工夫、ビジネスチャンスを見つける工夫をしなければならない。弁護士会も、弁護士が健全な営業や広告をすることを、支援するような体質に変わっていかなければならない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.01.17
奈良 正哉
後見人行政申立て
認知症高齢者を保護する制度として後見人制度がある。後見人の申立てをするのは、制度上第一に親族が位置…
-
2025.01.16
奈良 正哉
やっかいな隣国大混乱
やっかいな隣国の政治的混乱はその度合いを増して大混乱になってきた。 わからないのは、一般の警察と…
-
2025.01.15
奈良 正哉
経営コンサルタント倒産最多
経営コンサルタント会社の2024年の倒産件数が、集計以来最高になった(1月10日東京商工リサーチ)…
-
2025.01.14
奈良 正哉
中国長期金利下落・日中逆転
中国長期国債の利回りが引き続き低下している。2024年12月3日の日経の小さな記事に、30年債の利…