空き家を「貸す」のは問題解決になるのか?
空き家問題は引き続き話題になる。空き家への対応として、「売る」、「住む」、と並んで、「貸す」という選択肢が提示されるが(例えば、5月27日、6月3日日経夕刊)、その有効性はどうなのだろう。
不動産賃貸は管理コストがかかる。その空き家が、地方の実家のように遠隔地にあればなおさらだ。わずかな賃料が管理コストを上回って、採算がとれると安易に考えない方がいい。さらに、借主もいつかは出て行ってしまうとすると、結局その時点で、また対応を考えなければならない。そのときの処分は現在より難しくなっている可能性も高い。結局、「貸す」は問題の先送りにすぎないのではないか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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