投信の併合
地味な話題を一つ。野村アセットが運用する投信の併合を完了した(5月28日日経)。日本の投信は小型のものが多い。手数料稼ぎのために、新商品として次々とテーマ型の投信を市場投入してきた結果だろう。10億円を下回る小型のものも1000億円を超える大型のものも、ファンドマネージャーが個々の投信の面倒を見て(少なくとも建前は)、運用結果を報告する手間は同じだ。だから小型のものほど運用効率が低いということになる。併合により投信の大型化をはかり、効率化すれば運用報酬を下げやすくなる。これにより投資家が広がることが期待できる。ただ併合にはハードルが高く、追随する向きは少ないようだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.02
奈良 正哉
DEIは死なず
トランプ支配後もDEIは死なずという趣旨のコラムが、日経に掲載されている(アセットマネジメントo…
-
2025.05.01
奈良 正哉
トランプ関税折込済?
ゴールデンウイーク中に、外人に相場を「持っていかれる」ことが少なくなかった。今年はどうだろう。前半…
-
2025.04.30
奈良 正哉
空き家の本当の数
このコラムでもたびたび取り上げてきた「空き家問題」。国の発表してきた空き家の数は大幅に過大推計され…
-
2025.04.28
奈良 正哉
ビッグモーター再建半ば
伊藤忠によるビッグモーターの買収から1年経った。再建は業績的は道半ばのようだ(4月23日日経)。マ…