日本IRの行方
カジノ運営会社大手、ラスベガス サンズが日本参入を断念したそうだ(5月14日日経)。コロナのおかげで世界中で集客がままならない状況では、将来への投資よりも、現在の経営が重要であったのだろう。日本IRにおけるカジノは、依存症対策の名のもとに、なるべく顧客が来ないように入場のハードルを高くする。開場後の採算についても不安があったのかもしれない。サンズに続いて他の運営会社も次々参入断念ということになると、これまで長い間議論してきた日本IRは頓挫してしまうかもしれない。そもそも、不要不急+三密の代名詞とも言えるカジノは、コロナ時代には存在が難しいのかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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