高齢者投資の促進
高齢化が進み、かつ高齢者に財産が偏在する一方、人生100年時代には資金が2000万円足りないとの分析もある。現在は、年齢で一律に高齢者の投資が制約されている。しかし、同じ年齢でも認識能力に差があるのは明らかだ。また、店頭では過剰とも思えるリスク説明をする。これが、ネットになるとそうしたことは事実上なされていない。長々としたリスク説明はネット上にあるが、これをまともに読んで契約している人はいないだろう。このように店頭とネットでも不合理な差がある。これでは高齢者の投資も促進されないし、他方でその保護も十分ではない。これまでの年齢一律規制を改め、個々の高齢者の認識能力を基準にしようとの動きが出てきている(1月28日日経)。歓迎すべきだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.24
奈良 正哉
EVは解なのか
テスラは大苦戦している。EV全体も失速している。EVが順調にシェアを伸ばしていけば、テスラと中国B…
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…