リブラを目の敵にしていても
フェイスブックが発行を目論んでいる暗号資産リブラについて、中島教授の解説記事がある(12月26日日経)。リブラはよくできているので、その分中央銀行から目の敵にされているとの内容だ。たしかに安全性と流動性の高い暗号資産は、法定通貨の領域を侵犯するものとして、中央銀行にとっての脅威であることは間違いないだろう。中央銀行に信頼のない途上国では、リブラが法定通貨を完全に駆逐するかもしれない。ただ、リブラだけを目の敵にして、その発行に待ったをかけていても、その間隙をついて、中国はデジタル人民元の発行が秒読みだとされる。欧州でもデジタル通貨発行の動きがあるとの話も聞く。少なくとも、中国によって世界中の決済を支配されてしまうよりは、まだ、先進国当局の規制に従うとするリブラの方がまし、ということになるのではないか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2026.11.05
奈良 正哉
結局買われた株式市場
アメリカの中間選挙が終わった。事前の予想以上に民主党が勝ち、共和党が負けた。株式市場は民主党が嫌い…
-
2026.10.30
奈良 正哉
フランスの混乱
フランスの学生デモに乗じた破壊行為は、マクロン氏は極左暴力組織が主導していると言い、トランプ氏は移…
-
2026.10.29
奈良 正哉
ペルーの校則
日系女性が大統領になったペルーは、公立学校の生徒に対して身だしなみ規則を作るそうだ。男子生徒は短髪…
-
2026.10.28
奈良 正哉
中小企業のガバナンス
ガバナンスといえばもっぱら大企業が問題になる。中小企業は東証で問題にしているレベル未達はもちろん、…