さらば銀行
「さらば銀行 マネーは片手の中(12月4日日経)」と題する特集記事を読んで、背中に冷たいものを感じた金融マンは多いだろう。場面はインドネシアが中心だが、かの地では、銀行口座を持つ人が少ないことも手伝って、決済がスマホのアプリによってなされ、続いて、預金や融資も奪われつつある様子が描かれている。すでに銀行の店舗やATMは負のレガシーになっているが、そのうち銀行口座そのものが負のレガシーになるのかもしれない。多死少子化時代には、死亡した人の口座が閉じられ、子供が成人するころには、もはや銀行口座の必要性を感じなくなっているとすれば、銀行口座数は死亡した人の数だけ純減していくことだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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