使い切れないふるさと納税
ふるさと納税で多額の寄附を集めたが、使い切れないで基金に積み上げている自治体が、例の泉佐野市を筆頭に相当数あるそうだ(10月24日日経)。一方、受入れた寄附から返礼品などの経費と住民税控除額を差し引くと赤字になった自治体が604(34%)自治体あったそうだ(10月3日日経)。ふるさと納税とは、少数の勝ち組と多数の負け組に分かれる、自治体間の税金の奪い合いという本質の象徴だろう。勝ち組も負け組もそれぞれ総務省に言いたいことがあるようだが、地方「自治」なのだから、お上の裁断を仰ぐ前に、現在のような極端な結果(勝敗)が出ないように、自分たちで自主的に運営を制御できないものかと思う。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.08.20
奈良 正哉
広陵高校野球部150人
広陵高校野球部への批判が止まらない。同野球部は150人の大所帯だそうだ。この点は評価できる。野球強…
-
2025.08.19
奈良 正哉
短期は米価、長期は投資
日本の農業への投資は、先進国の中では唯一減少し続けている。20年前と比較して40%減だ。単位面積あ…
-
2025.08.18
奈良 正哉
お盆休みの急騰
お盆休みの間に、株式相場はずいぶん遠くに行ってしまった。普通の人が休みの間にも、市場関係の人は熱心…
-
2025.08.08
奈良 正哉
MAGAの隠れた恩恵
トランプ大統領の看板「MAGA」は本来の成果を上げつつあるのかはわからない。しかし、世界の投資家の…