大臣の専門性・銀行経営者の専門性
内閣改造のたびに思うのは、大臣に専門性は不要なのだ、ということだ。時折、新大臣のプロフィールでその分野の実績などが紹介されるくらいだから、反対に一般論としては大臣に専門性はないのだろう。だから野党が揶揄するように「お友達」にも勤まるのだろう。実際に行政は官僚がやる。しかも官僚のうちキャリアと呼ばれる人たちは、転勤も頻繁だから専門性を磨く暇もないので、行政の実際はノンキャリアと呼ばれる人が支えているとされる。銀行は長年の護送船団方式で行政組織に倣うところが多かったから、同様に、担当役員は素人で、部長もあまり知らず、もっぱら、担当者によって部門が運営されているということになる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.11.01
奈良 正哉
社外取締役兼職
社外取締役の兼職が24%に、女性に限れば34%になるそうだ(10月30日日経)。かくいう筆者も3社…
-
2024.10.31
奈良 正哉
ステルス買収防衛策
信託銀行が「有事導入型」と言われる買収防衛策の導入を支援している(10月29日日経)。従来の買収防…
-
2024.10.30
奈良 正哉
ふるさと納税は続くよどこまでも
ふるさと納税で資金流出が顕著な23区からの怨嗟の声は、間欠泉のように新聞に載る。不合理な制度だから…
-
2024.10.29
奈良 正哉
オリンパス社長辞任
オリンパスのカウフマン社長が、違法薬物所持の疑いで辞任させられた(10月29日日経)。みっともない…