信託は儲からない
信託会社の設立は静かなブームのようで(7月31日日経参照)、筆者にも設立や運営についての相談が来る。信託というのは「箱」で中に何を入れてもいいし、受託者の裁量で中身を加工できるから、魔法の箱のように過大な期待をしている人たちがいる。ところが、信託の受託営業というのはなかなか成果のあがらないもので、運よく受託できても、信託報酬は微々たるものになることが多い。はっきり言って、信託だけで収益が計算できるようなものではない。中に入れるものとのシナジーにより、信託を含むトータルで収益をあげていくビジネスモデルを作らないと、金融庁の厳格な監督を受けるただの重い空箱になってしまう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.07.26
奈良 正哉
小林製薬顧問報酬200万円
小林製薬は、事件の責任をとって会長を引いて顧問になった創業家一族の小林氏に対して、月額200万円!…
-
2024.07.25
奈良 正哉
中国は国営企業を中心に成長する?
中国は国営企業を中心に成長していくことを3中全会で確認した(7月19日日経)。国営企業の非効率性は…
-
2024.07.24
奈良 正哉
みずほ社員教育投資
みずほFGは社員が資格を取得した場合、報奨金として最大40万円を助成する(7月18日日経)。社員教…
-
2024.07.22
奈良 正哉
バイデン氏撤退
銃撃直後の共和党指名大会で、トランプ氏は「団結」や「全国民の代表」といった言葉使って、これまでにな…