日本人は一強多弱が好き?
盛り上がりに欠ける選挙も終わり、予想とおりの結果となった。今朝の民放の報道時間は、選挙より吉本興業のほうが多かったようにも見えた。盛り上がりに欠く選挙、もっと根本的には緊張感を欠く政治状況の責任は、もっぱら野党にあるだろう。与党は派閥一丸となって戦っているのに、「野党」という政党は派閥ごとに分裂して選挙しているかのようだ。衆院で小選挙区制が導入された時の期待は、政権交代の機会を高めて、政治に緊張感を持たせることだった。しかし、結局、日本人は安定を好むようだ。経済が低成長とはいえ安定しているときに、政治も安定していて何が悪い、という感覚なのだろうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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