合意なき離脱は認めないが合意もしない
ブレグジットをめぐる英国議会の方針は、「合意なき離脱は認めないが、かといって合意もしない」ということのように見える。混迷する議会においてメイ首相の指導力不足が指摘されるが、そもそも彼女は残留派だったのに、泥沼の状況でよく辛抱強く立ち回っていると思う。筆者などは辛抱が足りない方だから、同じ状況に放り込まれたらとっくに投げ出しているのではないか。彼女も首相の座を投げ出して、ついでに議員も辞めて、ブレグジット評論家としてテレビのコメンテーターでもやったほうが、ずっと気楽になりかつ儲かりそうだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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