アパートローンバブルの終わりの始まり
スルガ銀行によって問題が浮き彫りにされ、レオパレスにも追い打ちをかけられて、銀行のアパートローンへの取組は急激に消極的になっているようだ(2月13日日経参照)。そもそも総人口、生産人口、学生数とも減って、総需要が減退している中、アパートだけはどんどん建てられ、家賃保証を頼りに、アパートローンが物件担保価値ぎりぎりまで貸し出されるというのは、まさにバブルサイクルとしか言いようがない。前任長官時代から金融庁は問題視していたが、この3月の決算では地銀を中心にアパートローン関連の引き当てが増加するのではないか。新規の貸出減とあいまって、地銀の収益を圧迫していくだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.02
奈良 正哉
DEIは死なず
トランプ支配後もDEIは死なずという趣旨のコラムが、日経に掲載されている(アセットマネジメントo…
-
2025.05.01
奈良 正哉
トランプ関税折込済?
ゴールデンウイーク中に、外人に相場を「持っていかれる」ことが少なくなかった。今年はどうだろう。前半…
-
2025.04.30
奈良 正哉
空き家の本当の数
このコラムでもたびたび取り上げてきた「空き家問題」。国の発表してきた空き家の数は大幅に過大推計され…
-
2025.04.28
奈良 正哉
ビッグモーター再建半ば
伊藤忠によるビッグモーターの買収から1年経った。再建は業績的は道半ばのようだ(4月23日日経)。マ…