GPIF運用損
2018年10-12月のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の公的年金の運用損が過去最大の、14.8兆円になったと報じられている(2月2日日経)。株価が内外で弱かったから当然であるが、またこれを政治問題化するのだろうか。それとも今国会は厚労省統計問題で忙しいからやらないのだろうか。そもそも3カ月単位の公的年金の運用損益を国会の場で問題にすることに違和感を覚える。年金の運用パフォーマンスについては、どんなに短気な委託者でも、3カ月ごとに評価するというのは聞いたことがない。また運用成績の悪いときだけ問題にして、いいときは話題にしないというのも公平を欠く。そもそも運用は「静かな」環境でやるべきもので、素人が外野からガヤガヤ騒ぎ立てるとろくなことにならない。野球を知らないオーナーが個々のゲームの采配に口を出すようなことと同じだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.07.26
奈良 正哉
小林製薬顧問報酬200万円
小林製薬は、事件の責任をとって会長を引いて顧問になった創業家一族の小林氏に対して、月額200万円!…
-
2024.07.25
奈良 正哉
中国は国営企業を中心に成長する?
中国は国営企業を中心に成長していくことを3中全会で確認した(7月19日日経)。国営企業の非効率性は…
-
2024.07.24
奈良 正哉
みずほ社員教育投資
みずほFGは社員が資格を取得した場合、報奨金として最大40万円を助成する(7月18日日経)。社員教…
-
2024.07.22
奈良 正哉
バイデン氏撤退
銃撃直後の共和党指名大会で、トランプ氏は「団結」や「全国民の代表」といった言葉使って、これまでにな…