留学生の梯子をはずす
東洋経済の先週号は、留学生の就職難のもう一つの理由は就労ビザにあるとの声も紹介する。学校で習ったことが職業に関連がないとビザをおろさないことがあるそうだ。一方で、留学生の拡大を図りその成果が出てきたのに、他方で、卒業後の進路については門戸を閉ざしているかのようだ。アメリカのビザ制度を真似ているのか、学業と就労の関係についてはそれが世界標準であるのか知らないが、それがそのまま日本の大学教育にあてはまるのか。筆者は大学卒業後銀行に就職したが、大学で銀行業務に役立つ学問をやった記憶は全くない。お役所の縦割り行政によって、勇躍来日した留学生の梯子を卒業時にはずして、せっかくの若い日本ファンを失望させてはいけない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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