銀行の「経営幹部」の鍛え方
7月12日日経に、みずほが出向を出世コースにする、という記事があった。関連会社のマネジメントを早期に学ぶ帝王学という趣旨と見受けられる。もっとも、大手商社やメーカーにとってはいまさら何?という印象だろうか。さらに「楽天は銀行ができるが銀行は楽天ができない」という恨み節にあるように、銀行の関連会社といっても銀行業から離れた事業会社はほとんどない。銀行のある部分のアウトソースのような会社がほとんどだ。とすると、会社といっても銀行の一部門のようなもので、そこの社長といっても、せいぜい部長程度の位置づけになる。目線は外部顧客に向くのではなく、依然として銀行本部を向いている可能性が高い。銀行という均質な組織での人材育成の難しさを象徴する。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.06.12
奈良 正哉
自社株買い最高潮
自社株買いが過去最高になっている(6月12日日経)。IRやSRの場面では、自社株買いをするのが当然…
-
2025.06.11
奈良 正哉
TACOでもTACOでなくても
中国に進出している米企業(大手から中小まで)対象にアンケートが実施された。これによると、対中関税が…
-
2025.06.06
奈良 正哉
TACOディール
一連のトランプ関税政策?は、TACOディールと呼ばれて揶揄されている。いつもビビッて尻すぼみ、とい…
-
2025.06.05
奈良 正哉
少子化・高齢化・人口減
日本の出生数は過去最低の70万人割れとなった。少子化・高齢化の傾向は日本だけでなく世界中で顕著だ。…