銀行の「経営幹部」の鍛え方
7月12日日経に、みずほが出向を出世コースにする、という記事があった。関連会社のマネジメントを早期に学ぶ帝王学という趣旨と見受けられる。もっとも、大手商社やメーカーにとってはいまさら何?という印象だろうか。さらに「楽天は銀行ができるが銀行は楽天ができない」という恨み節にあるように、銀行の関連会社といっても銀行業から離れた事業会社はほとんどない。銀行のある部分のアウトソースのような会社がほとんどだ。とすると、会社といっても銀行の一部門のようなもので、そこの社長といっても、せいぜい部長程度の位置づけになる。目線は外部顧客に向くのではなく、依然として銀行本部を向いている可能性が高い。銀行という均質な組織での人材育成の難しさを象徴する。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.04
奈良 正哉
中国共産党員1億人
中国の共産党員が1億人を突破したそうだ(7月1日日経)。思想信条はともかく実利に目ざとい中国人らし…
-
2025.07.03
奈良 正哉
アクティビストとの会話
アクティビストとの会話にはもちろん有益な面もある。製造会社であれば経営者の主な関心は作ることと売る…
-
2025.07.02
奈良 正哉
路線価上昇
路線価(土地価格指標)が上昇している。第2のニセコとして白馬村が活況だそうだ(7月2日日経)。ニセ…
-
2025.07.01
奈良 正哉
日本郵政トホホな株主総会
株主総会シーズンが終わって日経は複数のレビュー記事を掲載してきた。日本郵政もそのひとつだ。数々の不…