地銀の信託参入
地銀の信託業務への参入が報じられているが(7月20日日経参照)、信託は基本的に儲からない。コスト収益性を考えた場合には儲からないことはより鮮明になる。だから信託ビジネスに対して収益源としての期待はあまり抱かない方がいい。信託はトータルな顧客取引の中の一つの道具にすぎない。地銀の信託への参入としては、すでにほとんどの地域金融機関でやられている信託銀行や信託会社との代理店契約、報じられているような本体参入、民事信託の支援という3つの形態があろう。三井住友信託のように、本体でフルサイズの信託業務をやりながら、民事信託の支援に力を入れている銀行もある。地銀へのおすすめとしては、もっとも負担の軽い民事信託への支援業務から始めるというものだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.09.16
奈良 正哉
高齢者割合増、高齢就業者増
65歳以上の高齢者の割合は29%となり世界最高だ。高齢就業者も930万人となり増加を続けている(9…
-
2025.09.10
奈良 正哉
大学の資産運用
大学の資産運用の多くは現預金のようだ(9月7日日経)。「運用」といえるかどうかははなはだ疑問だが。…
-
2025.09.09
奈良 正哉
タンス預金減少
タンス預金が13兆円減って47兆円になったようだ(9月8日日経)。金額自体は依然として膨大だが、増…
-
2025.09.08
奈良 正哉
ニデック会計不正
ニデックが会計不正の疑いで揺れている。事実はわからないが、第三者委員会が明らかにしてくれるだろう(…