コロンビア選手射殺事件
日本が勝ってコロンビアが負けた。日本にとって最大の功労者は、序盤ハンドでPKを献上してレッドカード退場になったコロンビアの選手だろう。思い出すのは、1994年のワールドカップ(日本はドーハの悲劇でまだ出場できていない)の一次予選。オウンゴールを献上してコロンビアが敗退した。そのときチームの他のメンバーは帰国を躊躇していたのに、オウンゴールをした選手は「帰国して国民に謝罪をしなければならない」趣旨の発言をして帰国したが、数日後「オウンゴールをありがとう」と言われながら射殺された事件である。当時も今も日本にとってサッカーはスポーツであるし、スポーツであるに過ぎない。しかし少なくとも彼の国においては、サッカーはスポーツを超えた、何かどろどろした血生臭さえ含むものであった。賭けの対象でもあったろう。当時、サッカーをきれいごととのみとらえている日本は、ワールドカップに出られる日が来るのだろうかと思ったものだ。今回コロンビアが一次リーグで敗退してしまった場合、チームは帰国できるのだろうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.06.30
奈良 正哉
ウナギに口を出すな
今年シラスウナギが豊漁でウナギの価格低下が見込まれている。喜ばしい。 他方、長期的には問題が発生…
-
2025.06.26
奈良 正哉
農水局でいいのでは
令和の米騒動は若きヒーローを生んだと思った。しかし、都議選を見る限りまぼろしだったようだ。一部長老…
-
2025.06.23
奈良 正哉
日大不祥事体質
笑点で一之輔さんが母校日大の不祥事体質ついてまくらを振っていた。思い出したので最近報道された重量挙…
-
2025.06.20
奈良 正哉
日米外国人介護職
介護大手SOMPOケアは、インドでの研修修了者を日本の施設で介護士として受け入れる(6月20日日経…