仮想通貨 9
競争相手の少ない寡占的な市場では、取引業者(マーケットメイカー)は大きな売買幅を提示することができる。例えば、外国為替でも日本円やユーロなどは、取引規模も取引参加者も多いから、為替市場やデリバティブ市場の売買値幅も狭く、取引業者の利鞘取りは困難になる。反面、東欧の通貨やアジアのローカル通貨は売買値幅は広く、取引業者は大きな利鞘を取れる。今後仮想通貨の市場取引が拡大し取引参加者も増えれば、取引業者の利益率は縮小していくだろう。取引業者にとってはこの程度の認知度で、取引参加者もこの程度に留まる方が、利益率にとってはいいのかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.02
奈良 正哉
DEIは死なず
トランプ支配後もDEIは死なずという趣旨のコラムが、日経に掲載されている(アセットマネジメントo…
-
2025.05.01
奈良 正哉
トランプ関税折込済?
ゴールデンウイーク中に、外人に相場を「持っていかれる」ことが少なくなかった。今年はどうだろう。前半…
-
2025.04.30
奈良 正哉
空き家の本当の数
このコラムでもたびたび取り上げてきた「空き家問題」。国の発表してきた空き家の数は大幅に過大推計され…
-
2025.04.28
奈良 正哉
ビッグモーター再建半ば
伊藤忠によるビッグモーターの買収から1年経った。再建は業績的は道半ばのようだ(4月23日日経)。マ…