銀行のピンチ 11
スルガ銀行の不祥事の陰で?ひっそりと商工中金の業務改善計画の策定がすすんでいる。商工中金は農林中金と比べて影が薄い。資金量の差からくる市場プレゼンスの差である。もっとも、本業たる預貸金業務でも、実際はその役割は終わってしまっているのではないか。1997年以降の金融危機の中で、長期信用銀行はすべて姿を消した。東京都知事の強力な旗振りのもとに開業した新銀行東京は、実質的に事業が軌道に乗ることなく、吸収合併により最近ひっそりと姿を消した。 お金が詰まっていて、誰もがこぞってお金を借りたいという経済成長期だけに通用した特殊事情に依って立つ金融機関から、その存在意義を失っていくのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.04
奈良 正哉
中国共産党員1億人
中国の共産党員が1億人を突破したそうだ(7月1日日経)。思想信条はともかく実利に目ざとい中国人らし…
-
2025.07.03
奈良 正哉
アクティビストとの会話
アクティビストとの会話にはもちろん有益な面もある。製造会社であれば経営者の主な関心は作ることと売る…
-
2025.07.02
奈良 正哉
路線価上昇
路線価(土地価格指標)が上昇している。第2のニセコとして白馬村が活況だそうだ(7月2日日経)。ニセ…
-
2025.07.01
奈良 正哉
日本郵政トホホな株主総会
株主総会シーズンが終わって日経は複数のレビュー記事を掲載してきた。日本郵政もそのひとつだ。数々の不…