銀行のピンチ 5
以前「銀行のピンチ2」で、投資不適格と市場では評価されるような信用力の低い企業に、いかに融資をするかが問題であると書いた。日本のほとんどの中小企業、新興企業はそのような信用力の低い企業であろう。格付けが低いどころか格付けを取れない企業がほとんどだろう。その中から潰れない企業を選別することがまずは問題だが、それと同時にそういった低信用力企業への融資について、いかに適正なスプレッドを確保できるかも問題だ。現状では、そういった低信用力企業への融資のスプレッドは、貸し倒れリスクに見合った適正なスプレッドが取れていないケースが多いのではないかと思われる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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