IR法制 4
回数制限のためにマイナンバーカードの提示を求められれば、自己の行動を知られたくない富裕層が来場しなくなるという営業上の心配がある。不可解なのはこのことに対する与野党の反応だ。マイナンバーカードにカジノ入場の履歴が記録されることは、国家権力による究極のプライバシー侵害なのではないか。しかしこれを糾弾する声は野党からも聞こえてこない。依存症対策という一般受けする美名のために、憲法で保証する基本的人権には目をつぶるのかもしれない。あるいはカジノに出入りするような輩の人権は、考慮の外にあるという意識かもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.01
奈良 正哉
日本郵政トホホな株主総会
株主総会シーズンが終わって日経は複数のレビュー記事を掲載してきた。日本郵政もそのひとつだ。数々の不…
-
2025.06.30
奈良 正哉
ウナギに口を出すな
今年シラスウナギが豊漁でウナギの価格低下が見込まれている。喜ばしい。 他方、長期的には問題が発生…
-
2025.06.26
奈良 正哉
農水局でいいのでは
令和の米騒動は若きヒーローを生んだと思った。しかし、都議選を見る限りまぼろしだったようだ。一部長老…
-
2025.06.23
奈良 正哉
日大不祥事体質
笑点で一之輔さんが母校日大の不祥事体質ついてまくらを振っていた。思い出したので最近報道された重量挙…