IR法制 4
回数制限のためにマイナンバーカードの提示を求められれば、自己の行動を知られたくない富裕層が来場しなくなるという営業上の心配がある。不可解なのはこのことに対する与野党の反応だ。マイナンバーカードにカジノ入場の履歴が記録されることは、国家権力による究極のプライバシー侵害なのではないか。しかしこれを糾弾する声は野党からも聞こえてこない。依存症対策という一般受けする美名のために、憲法で保証する基本的人権には目をつぶるのかもしれない。あるいはカジノに出入りするような輩の人権は、考慮の外にあるという意識かもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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