銀行のピンチ 2
公的年金運用の親玉GPIFが低格付債に投資を始めるとの日経記事があった。ここで低格付債とは格付BB以下のいわゆるジャンクボンドである。ジャンク(くず)であるから、投資「適格」とはされず、従来年金基金のような慎重な投資家は投資対象外としてきた。記事中ドレクセルバーナム証券会社の、マイケルミルケンという懐かしい名前に出会った。ジャンクボンドの帝王と称された、ジャンクボンド市場を創った男である。ちなみにマイケルミルケンはその後インサイダーなどで刑事訴追され、ドレクセル社は倒産している。さて、低格付債発行企業のような信用力の低い企業に対して、どのように融資をできるかが銀行にとって問題である。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.01
奈良 正哉
トランプ関税折込済?
ゴールデンウイーク中に、外人に相場を「持っていかれる」ことが少なくなかった。今年はどうだろう。前半…
-
2025.04.30
奈良 正哉
空き家の本当の数
このコラムでもたびたび取り上げてきた「空き家問題」。国の発表してきた空き家の数は大幅に過大推計され…
-
2025.04.28
奈良 正哉
ビッグモーター再建半ば
伊藤忠によるビッグモーターの買収から1年経った。再建は業績的は道半ばのようだ(4月23日日経)。マ…
-
2025.04.25
奈良 正哉
BYDが軽に進出
中国のEVメーカーBYDは日本市場開拓のため、軽自動車に参入するそうだ(4月22日日経)。いい狙い…