憲法9条改正案
憲法9条の自民党改正案が固まったそうである。現行9条2項を残して、新たに9条の2を加えるのが骨子とされている。そうすると、現行9条では、自衛隊は、「違憲(9条2項)」ではあるが、「合憲としよう!(実態論)」であったものが、改正案によれば、自衛隊は、「違憲(9条2項)」であるが、「合憲である(9条の2第1項)。」だからそんなに解釈を力まなくても「合憲である(実態論)。」ということになるのか。書いている本人もその効果はよくわからない。改正されると憲法学者は合理的・法律論的に両条を整合的なものとして解釈をするのであろうがご苦労なことである。一方現行9条は司法試験受験生にとって鬼門であったが、改正されると鬼門付迷路になるのだろうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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