バブル崩壊の年初め
株式バブルの頂点たる1989年末の約4万円の日経平均を見て、1990年の株価予想には、5万円あるいはそれ以上の株価が躍った。明けて1990年の発会は200円売られた。「静かな発会もいい」とある独立系証券会社のオーナーが私に言ったのを覚えている。今思えばこれがバブル崩壊のゴングであった。当初は、ある外資系投資銀行の現物売り先物買いの裁定解消取引が株価下げの犯人にされていた。しかし実態に合わないところまで買い上げられたいわゆるバブルは音を立てて潰れ、しまいには実態まで潰れそうになった。資本主義経済は終わりかとまで思ったものだ。二連騰で始まった今年はどうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.06.12
奈良 正哉
自社株買い最高潮
自社株買いが過去最高になっている(6月12日日経)。IRやSRの場面では、自社株買いをするのが当然…
-
2025.06.11
奈良 正哉
TACOでもTACOでなくても
中国に進出している米企業(大手から中小まで)対象にアンケートが実施された。これによると、対中関税が…
-
2025.06.06
奈良 正哉
TACOディール
一連のトランプ関税政策?は、TACOディールと呼ばれて揶揄されている。いつもビビッて尻すぼみ、とい…
-
2025.06.05
奈良 正哉
少子化・高齢化・人口減
日本の出生数は過去最低の70万人割れとなった。少子化・高齢化の傾向は日本だけでなく世界中で顕著だ。…