銀行から現金が消える日
現金の番人である銀行から現金が消えようとしている。あおぞら銀行は全店で現金の取り扱いを停止する(10月26日日経電子)、三井住友は7割の支店で窓口での現金の取り扱いを停止する(10月25日日経)。数十年前くらいまでは、札勘(お札の勘定)は銀行員の必須のスキルとされ、その練習をさせられた記憶がある。一流大学出身者に札勘の練習をさせるのだから、のんきな時代であった。
デジタル通貨はフィッシングのリスクを懸念する声がある。他方、現金は落としたり盗まれたらおしまいだ。性質は違うが現金にも単純なリスクがある。ただ、法定通貨が全てデジタルになると、国民すべての経済活動が国(中央銀行)によって監視可能になってしまうのだろうか。中国のようでそれも気持ち悪いが。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.08
奈良 正哉
気安く友達インサイダー
インサイダー違反者は、社員や契約当事者を押さえて、友人や同僚が最多になっている(6月1日日経)。人…
-
2025.07.07
奈良 正哉
ダライラマ輪廻転生後継者
ダライラマ14世は、自身の後継者は、輪廻転生を前提とした手続きで選定されることを確約した(7月3日…
-
2025.07.04
奈良 正哉
中国共産党員1億人
中国の共産党員が1億人を突破したそうだ(7月1日日経)。思想信条はともかく実利に目ざとい中国人らし…
-
2025.07.03
奈良 正哉
アクティビストとの会話
アクティビストとの会話にはもちろん有益な面もある。製造会社であれば経営者の主な関心は作ることと売る…