ポストコロナは日本社会の勝ち

 国民の倫理感なのか、生活習慣なのか理由は定かではないが、日本のコロナ状況は他国を圧倒して良好である。政治指導力を称賛されているドイツに比べても、感染者数、死者数とも10分の1以下である。アメリカでは全体の感染状況も悪いが、それに加えて、黒人層の感染率、死亡率が突出して高い。アジアの優等生とされたシンガポールでも、他国から出稼ぎ労働者のクラスターが発生している。このように、コロナを契機に自国内で社会的分断が明らかになっているケースもある。日本はこうした状況にはない。コロナに関してはかなり幸運に恵まれている。ポストコロナは日本の勝ちではないか。過度に悲観的にならないことが肝要だ。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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奈良 正哉

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