やはり銀行の将来は暗いのか
今週号のダイヤモンドに、東短リサーチの加藤社長の北欧の銀行の訪問レポートが掲載されている。フィンテックやキャッシュレスの進展で、牙城かと思われてきた決済業務を他業種に浸食されつつあり、日本の銀行の将来は真っ暗という印象だ。フィンテックやキャッシュレスで世界のトップを走る北欧の銀行はどうか。これが予想に反して、大手銀行の行員の反応は明るく、楽しく、先端技術と協働する仕事にやりがいを感じているというものだったそうだ。北欧では大手銀行とはいえ、日本のメガなどに比べるとサイズは小さいので、時代に合わせて舵を切りやすいのかもしれない。日本の銀行は舵を切ることも難しいし、切ったとしても、現業や設備など負のレガシーが多くて、行員や顧客はついて来られないかもしれない。ただ、技術の進展は暗いばかりではないという見本がここにはあるようだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.09.10
奈良 正哉
大学の資産運用
大学の資産運用の多くは現預金のようだ(9月7日日経)。「運用」といえるかどうかははなはだ疑問だが。…
-
2025.09.09
奈良 正哉
タンス預金減少
タンス預金が13兆円減って47兆円になったようだ(9月8日日経)。金額自体は依然として膨大だが、増…
-
2025.09.08
奈良 正哉
ニデック会計不正
ニデックが会計不正の疑いで揺れている。事実はわからないが、第三者委員会が明らかにしてくれるだろう(…
-
2025.09.03
奈良 正哉
サントリーの記者会見
新浪会長辞任によるサントリーの記者会見を見た。日経関連各社を除けば、無意味、無関係、重複質問のオン…