改元と護憲
5月1日に元号が新しくなり、3日は憲法記念日であった。元号は天皇の象徴の一つであり、天皇は日本国の象徴である(憲法第1条)。憲法記念日には、改憲・護憲両方の集会が開かれるのが通例だが、おおむね与党は改憲、野党は護憲という構図だろう。改憲にしても護憲にしても9条に焦点が当たっているが、護憲野党は天皇制についてはどういう政治的態度なのだろう。天皇は民主主義の外側というか超越した存在であり、リベラルの根本思想にマッチしないような気がする。それでも護憲という主張には天皇制を含み護憲なのだろうか。それとも9条だけ護憲なのだろうか。護憲集会の取材をするメディアには、一度天皇制に対する野党の考えを聞いてもらいたいとも思う。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.10.31
奈良 正哉
小中学校教員のワークライフバランス
高市発言で一時話題になった「ワークライフバランス」。気力・体力・使命感のある自発的労働はこんな建前…
-
2025.10.29
奈良 正哉
ニデックはどうなってしまうのだろう
ニデックはどうなってしまうのだろう。東証から「特別注意銘柄」に指定されて、日経平均からも外された。…
-
2025.10.27
奈良 正哉
高市内閣支持74%
日経調査による高市内閣支持率は74%。調査開始以来2位になったそうだ。1位が鳩山だったり、5,6位…
-
2025.10.23
奈良 正哉
モームリ弁護士法違反
退職代行サービスのモームリが弁護士法違反の疑いで家宅捜索された。もともと同社のサービスは、弁護士し…