改元と護憲
5月1日に元号が新しくなり、3日は憲法記念日であった。元号は天皇の象徴の一つであり、天皇は日本国の象徴である(憲法第1条)。憲法記念日には、改憲・護憲両方の集会が開かれるのが通例だが、おおむね与党は改憲、野党は護憲という構図だろう。改憲にしても護憲にしても9条に焦点が当たっているが、護憲野党は天皇制についてはどういう政治的態度なのだろう。天皇は民主主義の外側というか超越した存在であり、リベラルの根本思想にマッチしないような気がする。それでも護憲という主張には天皇制を含み護憲なのだろうか。それとも9条だけ護憲なのだろうか。護憲集会の取材をするメディアには、一度天皇制に対する野党の考えを聞いてもらいたいとも思う。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.08
奈良 正哉
気安く友達インサイダー
インサイダー違反者は、社員や契約当事者を押さえて、友人や同僚が最多になっている(6月1日日経)。人…
-
2025.07.07
奈良 正哉
ダライラマ輪廻転生後継者
ダライラマ14世は、自身の後継者は、輪廻転生を前提とした手続きで選定されることを確約した(7月3日…
-
2025.07.04
奈良 正哉
中国共産党員1億人
中国の共産党員が1億人を突破したそうだ(7月1日日経)。思想信条はともかく実利に目ざとい中国人らし…
-
2025.07.03
奈良 正哉
アクティビストとの会話
アクティビストとの会話にはもちろん有益な面もある。製造会社であれば経営者の主な関心は作ることと売る…