ベッドタウンの価値

 先週の日経には、「金融人いまどきの働き方」という連続記事で、金融機関に勤める社員の在宅勤務や、避暑地での勤務などが紹介されている。こうした働き場所に関わる変化は、金融機関に限ったことではなく、むしろそれ以外の業種で先行しているのだろう。とすると、都心への毎日の通勤を前提とした、ベッドタウンの価値はどうなるのだろうという疑問が湧く。通勤の必要のない働き方を前提にするなら、環境の良い田舎の方が住みやすいのは当然で、そちらの人気が高まっていくのではないだろうか。ときおり発生する東京への新幹線でのアクセスの良い軽井沢などはもちろん、飛行機でのアクセスの良い南紀白浜なども人気になるのかもしれない。反対に東京近郊のベッドタウンの価値は下がっていくのだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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奈良 正哉

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