日本人は一強多弱が好き?
盛り上がりに欠ける選挙も終わり、予想とおりの結果となった。今朝の民放の報道時間は、選挙より吉本興業のほうが多かったようにも見えた。盛り上がりに欠く選挙、もっと根本的には緊張感を欠く政治状況の責任は、もっぱら野党にあるだろう。与党は派閥一丸となって戦っているのに、「野党」という政党は派閥ごとに分裂して選挙しているかのようだ。衆院で小選挙区制が導入された時の期待は、政権交代の機会を高めて、政治に緊張感を持たせることだった。しかし、結局、日本人は安定を好むようだ。経済が低成長とはいえ安定しているときに、政治も安定していて何が悪い、という感覚なのだろうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…
-
2024.04.15
奈良 正哉
地方金融機関の受難は続く
相続を期に、地方に住む親から都会に住む子供世代に預金が移動している(4月14日日経参照)。金利が付…
-
2024.04.12
奈良 正哉
廃業・倒産も悪いことばかりじゃない
ゼロゼロ融資の麻酔も切れ始めて、2023年度、廃業・休業は5万件を数え、倒産も9千件を超えた。対し…
-
2024.04.11
奈良 正哉
中国人の中国脱出
中国からの脱出は外資だけではない。中国人も大挙して脱出している。メキシコ経由アメリカへの不法中国移…