観光地の地価上昇

 地価(路線価)が4年連続で上昇しているそうだ(7月2日日経等)。とはいっても全国一律に上昇するはずもなく、上昇しているのは都市部と観光地である。都市部の上昇は人口集中によってすんなり納得できる。ただ、観光による地価上昇というのは何か一過性のイメージがあり、上昇要因としては脆弱な感じがする。観光客に飽きられたら終わり、という感覚だ。ただ、身近にはハワイの例がある。ハワイの不動産の購入を勧める売り文句は、「長期的にハワイの地価は下がったことがない。」というものだ。依然として、ハワイでは大規模な不動産開発が進められており、ハワイ現地人には手もでない価格のコンドミニアムが売れている。ハワイは常夏だが、日本には四季がある。ハワイにはたいした歴史・文化遺産はないが、日本の地方にはそれがある。「観光要因により恒常的に地価が上がる=地方には魅力がある」ところを地方には見せてもらいたい。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

 

投稿者等

奈良 正哉

奈良 正哉のコラム

一覧へ