コンビニを完全キャッシュレスに

 消費税引上げに向けて、キャッシュレス決済の推進が加速しそうだ(9月21日日本テレビ報道など参照)。キャッシュレスについては現金を持ち歩く消費者側の利便が強調されやすいが、現金を受け取る店側の利便も大きい。ベテラン銀行員ならだれでも感じてきたことは、現金は怖いということだ。いつ紛失するかわからないし、横領リスクも高い。これが全くなくなれば、そのリスク管理について相当なコストセーブになる。ただ、少しでも現金決済が残存していると恩恵はほぼなくなってしまう。やるなら完全キャッシュレスが肝要だ。だれでも頻繁に訪問するコンビニが完全キャッシュレスに切り替えたら、社会全般に瞬く間に広がるだろう。ただ、コンビニに設置してあるATMは、そのうち無用の長物になってしまうだろうが。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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奈良 正哉

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