地銀のピンチ 9
地銀に対する日銀考査ポイントに収益力があげられている。ただ、非金利収益をあげるのは簡単ではない。簡単に解が見つかっているのなら、それをやらない経営者は経営者としてはとうに失格だろう。非金利収益はコンサルティングサービスや新商品のもととなる創意工夫が出発点である。創意工夫は「遊び」の中から出現する。時短の大きな掛け声の中「無駄」な残業ができない環境で創意工夫は生まれにくい。さらに創意工夫が具体的なプロダクトになるためには、試行錯誤という「無駄」な時間が必要だが、「無駄」を正当化できないのが昨今の組織風土だ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…
-
2024.04.15
奈良 正哉
地方金融機関の受難は続く
相続を期に、地方に住む親から都会に住む子供世代に預金が移動している(4月14日日経参照)。金利が付…
-
2024.04.12
奈良 正哉
廃業・倒産も悪いことばかりじゃない
ゼロゼロ融資の麻酔も切れ始めて、2023年度、廃業・休業は5万件を数え、倒産も9千件を超えた。対し…
-
2024.04.11
奈良 正哉
中国人の中国脱出
中国からの脱出は外資だけではない。中国人も大挙して脱出している。メキシコ経由アメリカへの不法中国移…