鳥飼総合法律事務所

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倒産法 債権認否に対する異議

 
投稿者
鳥飼総合法律事務所
取扱分野
事業再生・倒産
 

質問

 少額の売掛金がある取引先が民事再生の申立てをしました。債権認否書が送られてきましたが、具体的な金額は未記入のままでした。異議がある場合には異議申立ての書類を送り返せという書類が同封されていましたが、そのような費用はこちらが支払わなければならないのですか。
 今後の手続等で、例えば裁判所に呼び出されたりするのでしょうか。
 書類を出さないと債権放棄とみなされてしまうのですか。
回答

1  債権認否書に具体的な金額が記入されていないということは通常では考えられないのですが、再生債務者のミスということもありますから、まずは、再生債務者に電話で問い合わせをする必要があります。
2  そして、当方が主張する債権額と再生債務者の認める債権額が異なるときには、なぜ異なるのか、再生債務者に問いただす必要があります。
 必要があれば、当方が主張する債権額の根拠を示します。
 この問い合わせにより、再生債務者が異議を撤回することも多く見られるところです。
 その場合の電話代や郵便料金は事実上、債権者が負担することになります。
3  再生債務者に問合せをし、債権額の根拠について説明したにもかかわらず、なお、再生債務者が異議を撤回しない場合には、債権調査期日の末日から一か月以内に、再生債務者を相手方として、裁判所に対し再生債権査定の裁判の申し立てをしなければなりません。
 裁判所は、査定の裁判をする場合には、異議者等を審尋しなければならないと法律で定められていますので、場合によっては、債権者も裁判所に呼び出されて審尋(裁判官による面接と考えればよいでしょう)を受けることもあります。
 その際の交通費等も、事実上債権者が負担することになります。
4  なお、再生債務者から異議が出されているにもかかわらず、そのまま放置しておくと、異議が出された部分については債権が存在しないことに確定してしまいます。
 再生債務者の異議について納得がいかない場合には、多少の費用は覚悟のうえで、適切な処置をとることが必要になります。
(文責 権田修一)

 

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