総合職と一般職の統合

 みすほFGが総合職と一般職を統合するそうだ(11月21日日経)。総合職と一般職は雇用における男女差別の説明道具だった。古くは、そうした職種の区別なく、暗黙のうちに、男性は企画や営業、女性は事務で、男性は出世するが、女性は出世しないこととされていた。これでは客観的に男女の区別が説明できないので、総合職と一般職という区別道具が発明されて、男は総合職、女は一般職になるのが暗黙のルールとなった。しかし、女性にも優秀で意欲のある人はいるから、「女性総合職」という言葉が生まれた。しかし企業もどう扱ってよいかわからず、女性の方も男性と伍してやっていく覚悟が弱く、一時女性総合職は絶滅危惧種となった。しかしその後は企業側も慣れて、女性側にも覚悟ができて、かつ、女子学生のほうが男子学生よりも優秀であることもあって、女性総合職は珍しくなくなった。そして今度は男女差別の基本的道具を失くそうということだ。統合は企業側にも現一般職側にも覚悟が要るだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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