中高年の転職
中高年の転職が増えている(4月28日日経)。転職により収入増になっている人の割合も増えているようだから、バブル崩壊期やリーマンショック後のリストラ・押し出され・イヤイヤ転職ではなく、実力のある管理職レベルの人が、よりよい条件やより大きなチャンスを狙って、積極的に転職しているのだろう。こうした人材を受け入れる企業はより生産性が高まり、逆にこうした人材に見切りを付けられる企業は衰退するのだろう。典型的には銀行だ。人事部が社内最高権力を駆使して、生涯雇用を前提に、定年までの長い長い出世階段に社員を乗せたり、そこから外したりしている。こうしたレガシー人事部が大手をふるうレガシー人事制度を持った企業は、存在そのものが早晩レガシーになるのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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